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産婦人科医・宋美玄先生 妊活インタビューPart1

宋美玄(そんみひょん)先生:産婦人科医。性科学者。ロンドンで胎児超音波の研さんを積み、現在は首都圏のクリニックで産婦人科診療やカウンセリングを行う。女性の体や性生活、妊娠・出産等についての啓蒙活動に取り組み、TVや雑誌、セミナーなどで活躍中。一女一男のママ。

女医で2人目妊活を経たから言える 妊活のススメ!

「2人目がなかなか……」。そんな声があることを知っていますか?
妊活が必要になるのは1人目(初産)だけではないのです。
39才で2人目を決意した宋先生に、2人目妊活について第2子誕生直前に聞きました!
(先生は2015年11月20日、無事に男の子を出産されました)

—もう1人、となったその思いから聞かせてください。

やっぱり子どものかわいさ、それがいちばん大きいですよね。それと、1人目の育児は母乳をはじめ、離乳食から何から苦労ばかり。努力を重ねたあの経験をもう一度役立てたい、そんな気持ちもありました。

私は35才で初産だったのですが、36~37才は「まだまだ」と余裕があったんです。38才で「そろそろ」と考えることもあったけれど、ちょうど娘のイヤイヤ期(2才くらいの反抗期)と重なって。手のかかる娘をケアしながらの妊娠は、さすがに自信がなかったです。娘が3才になって落ち着いてきたらもう39才。2人目を真剣に考えるようになりました。

—1人で終わりかもしれない、とどこかで考えたりしましたか?

考えましたね。しかもうちの場合、夫が積極的でなかったんです。これは2人目妊活の特徴かと思いますけれど、夫側の意識も1人目とは違ってくるんです。うちも最初は保育園の送り迎えなど協力してくれていました。けれど、仕事は忙しい、生活費はかさむ、責任は重い……いろんなことを夫も実感してきています。夫は「1人でいいんじゃない?」と口にするようになっていました。

—経験あっての2人目妊活は、夫婦のホンネ妊活になってくる……。

実は2人目の妊活で不妊外来に来る方、わりにいるんですよ。一般的には「1人いるんだから2人目も」「1人がすぐできたから2人目もすぐ」と思うでしょう? 医学的には1人目も2人目も関係ないんですよ。加齢が平等なように、卵子の老化や性的活動の低下も平等なんですから。

つまり、子育てしながらの2人目妊活となると、「惑星直列※」みたいな条件が必要になってくるんですね。
(※太陽系の惑星が太陽に向かって1列に並ぶこと。天文学的な確率の低さの意味)

—?? 各周期が重なるタイミングはめったに来ない、ということですか?

そう。2人目では、自分の生理周期だけでなく、子どもやダンナさんの生活や体調のサイクル、家族の短期・長期スケジュールや仕事のスケジュール……こまかい条件をそろえて妊娠のタイミングを狙わないといけないんです。そもそも、アラフォーになると夫婦生活も減っているのが普通で、出産・授乳を一度経験しているためブランクがあいて夫婦生活が復活していない夫婦も多いんです。

—そう簡単ではない2人目妊活。ご自身の惑星直列はどうやって?

積極的ではない夫には、ずっと「もう1人欲しいな、欲しいな」と言い続けてきました。娘との触れ合いの時間もできるだけつくるようにして。ついに夫は「いいね。もう1人いたらうれしいね」と言うまでになりました。そして年に数回は夫婦生活を持つようにして排卵のタイミングで、ようやく3年目にして惑星直列!

—家族への思いはもちろん、そんな努力あっての2人目なのですね。

基本的に妊活は、2人の意見が一致する範囲内で活動すべきものだと思っています。お互いが子どもが欲しいかどうか、そこはよく話し合って意見を一致させていかないといけません。妊活の方への診察でもいつも、「悔いのない妊活のためには自分なりにできることから工夫してみましょう」とアドバイスするようにしています。実際、私の場合も、夫の意識改革を進め、機が熟すのを待ちました。こんなふうに、家庭環境を整えていくのも妊活のポイントなのではないかな、と思います。

『妊活たまごクラブ2016』より抜粋 2016/03/30更新

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