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子づくり&妊活にまつわる“都市伝説”を大検証!

男女の産み分け術や、妊娠しやすくするための工夫など、子づくりにまつわる“都市伝説”はたくさんあります。しかし真偽がわからないまま実行している人が多く、医学的根拠に乏しいものがたくさん見受けられます。そこで今回は、世の中に出回っている噂を国立成育医療研究センターの齊藤英和先生にぶつけてみました。

Q1.「排卵日当日にセックスすると男の子ができやすい。気持ちいいセックスをすると、膣の中がアルカリ性になり男の子ができやすいってホント?」

齊藤先生
 どちらもウソです。
まず、排卵日の前か当日かというタイミングによって産み分けをすることは不可能で、確実に産み分けをするためには受精卵の染色体検査をするしかありません(しかし日本では、男女の産み分けのための染色体検査【別名;着床前スクリーニング】は認められていません)。
 また「男の子(Y)と女の子(X)では精子の寿命が違っていて、Yは24時間、Xは72時間なので男の子が欲しい場合は排卵日当日に性交渉する必要がある」という話も聞きますが、まったくのウソです。XとYによる精子の寿命に差はありません。
また、膣内がアルカリ性については、おそらく腟内のpHが変化するから産み分けができると考える人がいるのだろうと思いますが、腟内にはデーデルライン桿菌(かんきん)という菌が棲んでおり、外からの細菌などの侵入を防御するため常に腟内を「酸性」に保っています。ですので、気持ちのいい性交渉をしたからといって腟内がアルカリ性になることはありません。


Q2.「セックスの後に逆立ちをすると妊娠しやすいと聞いて実践しました。足を高く上げた体勢で寝るのも良いと聞いたので、布団で足元を上げて寝ました。これってホント?」

齊藤先生
 ウソです。このようなことは、精子が着床しやすいように、膣外になるべく出ないように、などと考えた噂だと思いますが、こういうことをする必要はありません。
性交渉後は普段どおり過ごしていただいて大丈夫です。


Q3.「精子の濃度をあげるために3、4日に1回は射精したほうがよいと聞きました。また、ストレスをなくすことがよいとも言われますが、これってホント?」

齊藤先生
 ホントです。精子の濃度を高めるためには、精子所見(濃度や数、運動率などの状態)に問題がない男性なら、2~3日禁欲すれば十分です。毎日射精しても問題はありません。
 一方で、精子濃度が低いことが分かっている人は、毎日射精すると濃度が薄くなってしまうことがあるので、2~3日程度の禁欲をしてから性交渉をするとベストかもしれません。逆に禁欲のしすぎもよくないので気をつけてください。
 またストレスや喫煙、肥満などは精子の状態が悪くなりやすいことが分かっていますので、避けるようにしたほうがいいですね。


Q4.「妊娠しやすくするために体を冷やさないようにし、適度な運動をするのがいいというのはホント?」

齊藤先生
 体を冷やさないようには半分ウソで、適度な運動をするはホントです。人間は“恒温動物”であり、外気温が低くても体温は一定に保たれるようにできています。深部体温(子宮を初めとした内臓の温度)はおおよそ37度程度です。体の外から温めても深部体温にはほとんど影響がありません。ただ、冷えによって血液の循環が悪くなると、妊娠の妨げになるので要注意とはいえます。
 一方、体を動かすことは血流を良くするという意味でとても効果的です。軽く汗ばむ程度の運動を習慣にするといいですね。



Q5.「基礎体温だけでは、排卵日を事前に把握するのは難しいってホントですか?」

齊藤先生
 ホントです。基礎体温表で体温が一段下がった日が排卵日だと思っている方が多いですが、必ず体温が下がるわけではなく、下がっても実はその時点ではすでに排卵が行われてしまっている場合もあり、基礎体温表から正確な排卵日を把握することはとても難しいのです。排卵日予測検査薬は、尿中のLHというホルモンを検知して判定を行いますから、排卵日を事前に把握することが可能です。


監修:国立成育医療研究センター
副周産期・母性診療センター長 齊藤英和先生

2017/02/09更新

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