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「妊娠」には卵子の力が必要でした

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妊娠するためのキーポイントは卵子に

卵子のもとは、実は私たちが胎児のときにすでに体内につくられています。そして、妊娠4カ月の胎児のときをピークに減り始め、出生後もどんどん「卵子のもと」は減っていきます。
この「卵子のもと」は思春期になると目覚め、毎日たくさんの数が育ち、半年で成熟し、排卵します。それが生理です。その後、精子と出会うと受精し、子宮に着床すると妊娠が成立し、細胞分裂をしながら子宮の中で約10カ月かけて赤ちゃんへと育っていきます。

排卵されるのはたった1個の卵子

卵子のもとの原始卵胞は、胎児が妊娠4カ月ころのピーク時には700万個ありますが、初潮を迎えるころには30万個程度に減っています。そのうち数個から10個程度はいつでも少しずつ発育しています。最後は、たった1個が毎月1回排卵されます。

卵子の数は?

卵子の数は胎児期をピークに減少していく

卵子の数は胎児のときがピーク。妊娠4カ月のころを境に急速に減り始め、出生時には100~200万個程度になり、その後もさらに減り続け初潮時には30万個程度に。女性が一生で排卵する卵子は約480個。卵子の残りが1000個程度になると閉経します。
Baker TG.,Biol Sci,1963

排卵検査について

次回の生理開始予定日の約2週間前が排卵日になります。そして排卵期にセックスをすると妊娠しやすくなります。
「排卵日予測検査薬」は、尿で黄体形成ホルモンの値を調べます。排卵直前の女性は、この黄体形成ホルモンの値が高くなり、36時間後くらいに排卵が起こります。使い方も簡単で、自分の体の周期を知るのにも役立ちます。

「卵子の老化」ってどういうことだろう?

卵子が老化すると、どんなことが起こるのでしょうか?

年齢を経ると、肌や髪の毛、体力などに老化現象が現れます。それと同様に卵子も老化が進みます。この卵子の老化が原因で不妊に悩む人が多いとも最近はいわれています。
以前は不妊の検査をすると、何かしらの原因が見つかる人が多かったのですが、30代後半から40代の高年出産が増えてきた現在では、はっきりとした原因が見つからないことが増えています。
20代の卵子に比べて、30代・40代の女性の卵子は、加齢によって、さまざまな小さな変化(老化)が起きていて、妊娠しにくくなっています。たとえば、年齢が高くなるにつれ、卵子のDNAに損傷が起きたり、その損傷が修復できなくなっていたり、うまく分裂できなかったりするものが増え、赤ちゃんになれる卵子が減ってきます。
とはいえ、年齢を重ねてもよい状態で保存されている卵子もあり、それが運よく精子と出会って受精して順調に育てば妊娠は可能です。ただその確率が下がってしまうのも現実。
不妊治療の現場でも、「あと10年早ければ…」という患者さんは、たくさんいます。後悔しないためにも、「子どもを持つ」という選択肢を組み込んだ人生プランを意識するようにしましょう。

【監修】医療法人浅田レディースクリニック理事長 浅田レディースクリニック名古屋駅前クリニック院長 浅田レディース勝川クリニック院長
浅田義正先生
名古屋大学医学部卒。医学博士。米国で顕微授精の研究に携わり、1995年、名古屋大学医学部付属病院分院にて、精巣精子を用いたICSI(卵細胞質内精子注入法)による日本初の妊娠例を報告。日本生殖医学学会認定生殖医療専門医。

【監修】出産ジャーナリスト
河合蘭さん
1986年より出産に関する執筆活動を開始。東京医科歯科大学、聖路加看護大学大学院等の非常勤講師も務める。著書『未妊—「産む」と決められない』(生活人新書)、『卵子老化の真実』(文春新書)など多数。2016年『出生前診断─出産ジャーナリストが見つめた現状と未来』(朝日新書)で科学ジャーナリスト賞受賞。

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